2012年11月20日火曜日

彼女の幸せ

朝起きて、「また1日が始まった事に感謝できる」かどうかで
その人の1日の価値が決まってくるのだと思う。
何も出来ない日なんか無くて、
何か出来る日々の繰り返し。
ありふれた様にも思える毎日が
本当は、とてつもなく大事な瞬間の繰り返し。
気付けるかどうかは、目覚めた時の心次第。




「私の仕事は、クッキーに付いてる小さなリボンを結ぶ事」
そんな女の子がいます。
自由に動かす事が出来ない身体
かすかに動かす事の出来る指先だけで
一生懸命にクッキーのリボンを結ぶ。それが彼女の仕事。
その為に、毎日何時間もかけて身支度を整え、仕事に向かう。
1つ120円の小さなお菓子
毎日毎日、買っていく人の顔を思い描きながら
指先に思いを込めてクルリと結ぶ。
それが彼女の幸せ。


人員削減で機械化が進み、
人の温もりのある手仕事が少なくなってきた昨今
そんな女の子の話を聞いて、嬉しく思いました。
今の当たり前は、当たり前なんかじゃなくて
もっともっと
見過ごしてしまっている小さい所へ目を向けなければ。。

あなたがいてくれたから
今夜も美味しいクッキーが食べられるよ。
「ありがとう」