2012年12月20日木曜日

子犬のパティちゃん


私がまだ高校生の頃、下校途中に可愛い子犬が捨てられていました。
それも、生まれたばかりの様子…
まだ、目も開いていなくて、あんまり可愛くて家に連れて帰りました。
   
兄弟はみんな可愛いと言って喜びましたけど、
両親は大反対!!
(その時既に猫三匹、ニワトリ十匹、ウサギ五匹居ましたので…)
それでも、弱っている子犬を見捨てるわけにはいきません。
それからは、いつもそばで世話をしました。
ミルクも美味しそうに飲んでくれて…

一週間くらい経って、何だか様子がおかしいのです。
苦しそうだし、ミルクも飲まない…
学校行く時間になっても、様態は変わらず…
「お母さん!パティちゃん病院に連れて行ってくる!」
「あんた、学校は?」
「休む!!」
怒っている母を振りきって病院へ…

でも、死にそうな子犬を見て、診察前に三件も診療拒否、
許せない!!
泣きながら自転車で家まで帰りました。
‘パティちゃん、大丈夫だからね!死なないからね!’

それでも次第に息が荒くなって…
階段をのぼるように足を動かして…

天国へ昇って逝ってしまいました

大声で泣いてる私に母は、何も言いませんでした。

小さなパティちゃんに何もしてあげられなかった…と言う
気持ちが込み上げてきて、悲しくて…
まだこの世の何にも見てなかったのに…

私は何故か、きれいなこの子犬をこのまま残したい!と言う気持ちになって
爪の一本一本、毛の一本一本まで描きました。
描いている間に、パティちゃんが冷たくなって…

命の大切さを 小さな子犬から 教えてもらったのです。